第34章つまずきステップ

ソファの上の人影がわずかに身じろぎした。グレースははっとして我に返り、焦った声で尋ねた。「ウィリアム、目が覚めたのね。具合が悪いの?」

ウィリアムは手で額を覆った。治療のたびに体力を根こそぎ奪われ、楽になるまでにはいつも少し時間がかかった。

「ここで何をしてる?」弱々しい声でそう言った。

「ウィリアム、あなたのために特別にスープを作ってきたの」

またスープか。ウィリアムは無意識に眉をひそめた。「そこに置いておけ。帰っていい」

突き放すような言い方に、グレースは落胆しながらも素直に立ち上がった。

「ウィリアム、トンプソン先生を呼んで診てもらいましょうか?」

「必要ない」

「わかっ...

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